縫ケ原山(1,317m)
ジャストタイミング!素晴らしい景色と山スキーと-
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縫ケ原山直下の樹氷の中の滑降 2月最後の山も福井の山。モッカ平と縫ケ原山。標高は低いものの、荒島岳を始めとする眺望と山頂からのメローな斜面の滑降が素晴らしいところ。まさに、ジャストタイミングでした。 |
日 時:2015年2月28日(土) 天 候:快晴
メンバー:みやけさん、やまもりさん、たかはし
コースタイム:真名川ダム(標高400m)7:25-(この間取り付き探し)-北尾根取り付き8:00(同415m)北尾根末端8:20-持篭谷山山頂(同1.120m)10:25-縫ケ原山山頂(同1,317m)11:50/12:37-滑降-同1,150m12:50/13:02-(登り返し)-△1,261m13:30/52-滑降-堰堤徒渉点(同650m)14:50-持篭谷の赤い橋15:35-真名川ダム15:45
前日の降雪が、春に近づいた山の景色をすっかり冬の装いに引き戻し、素晴らしい景色で出迎えてくれました。荒島岳の南にある縫ケ原山。標高は1,300m余りだが、その眺望の良さと、山頂直下に広がるモッカ(持篭)平を包み込むようなやさしい縫ケ原山から広がる長い稜線とメローな斜面が素晴らしいところです。そんなにも知られていないところです。
が、朝、ダムサイトに着くと既に岐阜の5人パーティーが出発にかかり、ボクらのすぐ後にも1台来て、意外に今日は賑やかになりそうです。早速準備し、ダムを渡りモッカ谷の赤い鉄橋まで来るが、どうも尾根には取り付きにくく、引き返してダムの先のカーブになった所から登るようです。少し登ると作業道跡があり、それが終ったところから斜面に取り付くも、少雪と倒木、ササで難儀し尾根の手前ではスキーを脱ぐ羽目に。後からの単独行の人にすっと先に行かれました。(何とこの人は荒島岳まで往復されたようです。)
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真名川ダムから出発。手前の尾根に登っていく。 | 標高を上げるといい景色が待っていた。 |
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樹氷の奥に荒島岳。このあとグングン近づく。 | 樹氷と青空と。 |
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荒島岳がドーンと姿を現す。左奥に白山。 | 右手の稜線上の持篭谷山を越えて進みます。 |
北尾根の稜線は実に登りやすく、ほとんど真っ直ぐにシール登行できます。樹林帯の樹間も登りには問題なく、次第に雪を被りキレイな樹氷になっていく。今シーズン最高の景色です。標高1,040m付近の稜線からはドーンと荒島岳の雄姿が目に飛び込みます。素晴らしいの一言です。遠くには白山も真っ白に輝いてます。
持篭谷山直下はアイスバーンになっていて慎重に登り、標高1,120mの頂上へ。ここも大展望台。北西側の眼下には大野盆地、南東側にはモッカ平が広がってます。
持篭山から少し下ったあと、標高1,209mピークに伸びる稜線を進みます。ここもいい感じのところです。今日は風もなく展望も開け、贅沢な景色を楽しみます。△1,209mから標高約50mほどシールのまま下って縫ケ原山への緩やかな尾根を進みます。目の前には縫ケ原山山頂から緩やかに伸びる稜線とそこからモッカ平に下っていく幅広い斜面が滑走欲を焚きつけます。そして、11;50に山頂に到着。先着の5人パーティーは早くも次々と空身で山頂からの滑降を楽しんでます。皆さん熟練の滑りを決まられておられます、うまい!スノーシューの3人パーティーも反対の尾根から登ってこられました。
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持篭平山手前の尾根。バックは銀杏峰や部子山。 | 持篭平山から次のピーク△1,209mへのきれいな稜線。 |
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ようやく正面に縫ケ原山の稜線が。山頂は左奥。 | 縫ケ原山からのなだらかの稜線とモッカ平へのいい斜面。 |
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こんないいコース、なかなか出会えません。 | 縫ケ原山山頂からの荒島岳。 |
山頂では穏やかな天気の中、絶景を肴にノンアルで乾杯!今シーズンは12月末の猿が山以来です。うまい!
さあ、ボクらも滑降にかかりましょう。サックを担ぎ一旦モッカ平まで滑ります。最初はガリッ、ガリッと堅いですが少し下ると前日までのいい雪が溜まってターンのたびに雪煙を上げて気分も盛り上がります。
斜度が緩んだ地点でシールを貼って、△1,261mまで登り返します。
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縫ケ原山ピークからの雪煙上げて。 | 青空と樹氷といい滑り! |
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思わず、声も出てしまいます。 | いい景色に出会えたことに感謝です。 |
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△1,261mへの登り返し。 | 登り返して稜線へ。バックは縫ケ原山山頂部。 |
登り返した△1,261mで一服。青空がさらに広がり、白い雪とのコントラストが最高に素晴らしい。縫ケ原山の右には今なお噴煙上げる御岳の姿も。景色をゆっくりと堪能した後、シールをはがし最後の滑降にかかります。標高1,000mあたりまでは本当に楽しい滑降でした。ここは展望を楽しむコースと聞いてましたが、それだけでなく新雪の木々やパウダーまで極めて条件に恵まれ、こんなにいい素晴らしい山スキーになるなんで、なんて幸運なのか。
林道に出会った標高1,000mからは木々の樹間も狭まり、木への衝突に注意しながら次第に重くなった雪に足をとられながらも滑り降ります。意外に地形は複雑で、先行者のシュプールや過去のコースをGPSなどで確認しながら下って、標高650mで一旦スキーを外して堰堤を渡って対岸の林道にでます。既に8人ほどが滑り降りた林道はよく滑り、雪解けで一回だけスキーを脱ぐも、難なくダム湖畔へ。持篭谷の対岸にゴールは見えますがもうスキーは滑らず、再度シールをつけて、ダムに戻りました。
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△1,261からの荒島岳(左)、縫ケ原山(右)。縫ケ原山の右端に雲煙上げる御岳も。 | |
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至福の滑降です。 | 距離は長くはないですがいい斜面あちこちに。 |
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標高950mあたりのブナの2次林帯。 | 麓からの荒島岳(左)、縫ケ原山への尾根(右手) |