日時:2015年7月20日(祝)
メンバー:たかはしとゆかいな仲間たち
コース:市ノ瀬5:33~別山11:00~南竜が馬場13:50~別当出合16:35
前夜の23時30分に市ノ瀬に到着後、テント内で小宴会。ビールと焼酎、たくさんのつまみにボクのお手製の鮒ずしもなかなか好評。翌朝、5時前には別当出合へのバスに長蛇の列。ボクたちは静かな別山を目指し、5時半ごろに市ノ瀬を出発。しだいに高度を上げ、快適なブナ林の中をゆっくりと。急がず、あわてずに。こんな標高差が1,600mもあるこのコースにもトレイルランのグループが現れたのはびっくり。下山される時に聞くと、登りは2時間15分、信じられません、ハイ。
ブナ林からカンバにかわり、そして樹林帯を抜けると、ニッコウキスゲ、オオバギボウシがあちこちに、ササユリは少し遅かったみたいでしおれている。シモツケソウもきれい。9時ころに千振避難小屋に。ここから稜線を望むとガスで見えず、主峰白山はやっぱり、南竜より上部はガスでまったく見えない。
小屋からしばらくで急登になって、さらにぼちぼち登る。コバイケイソウ、ミヤマカラマツのほかオオヒョウタンボクなど初めての花も。最後、ハクサンシャクナゲやハイマツの中のガレた道を行くと、御舎利山に着く。時折ガスが晴れて、緩やかな別山への稜線が望めます。ザックをデポ(ホントは御舎利山山頂でなく少し下った分岐にデポすべきでした)して別山へ。
別山では何にも見えず、とりあえず山頂の標柱の前で記念撮影もそこそこに、分岐までい戻ってパンをかじる。稜線の東側は沢が深く、残雪も残り遠く白水湖は異様に青く見える。
南竜への稜線上はいろんな花で一杯。夏の花はもちろん、雪渓が消えて間もないあたりはショウジョウバママなど春の花もまだ咲いていて、バラエティに富む。ニッコウキスゲ、コバイケイソウが一際多く、黄色ではミヤマアキノキリンソウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、ハクサンタイゲキ、キバナノコマノツメ、オレンジのクルマユリ、白色ではハクサンボウフウ、ツマトリソウ、ミヤマダイモンジソウ、チングルマ、ヤマハハコ、ミヤマツボスミレ、ミツバオウレン、キヌガサソウ、アオノツガザクラ、ハクサンイチゲ、ゴゼンタチバナ、エゾシオガマ、ミヤマコゴメグサ、オオバタケシマラン、イブキトラノオ、バイケイソウ、ピンク系ではハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、コイワカガミ、カライトソウ、ほかにクロユリ、タテヤマウツボグサなどなどでした。
油坂の雪渓を通って長いガラガラの道を赤谷まで下りて、少し登り返して南竜へ。湿原ではマイズルソウ、イワイチョウなども。千振尾根の登りでしんどくなったメンバーもこの稜線の快適さに疲れもどこかに飛んでしまった様子で、元気に南竜小屋に到着。
南竜小屋のベンチで一服。とりあえず、ここまで来られてホッとする。あとは砂防新道経由で別当出合まで下るだけ。ノンアルでのどを潤し、小屋内の自然観察指導員の方から話を伺う。
さあ、17時の別当出合最終バスに乗れないといけないので、早め休憩も切り上げ砂防新道へのトラバース。途中から左手には今日歩いてきた、千振尾根~御舎利山・別山~油坂へのルートがガスも切れ、青空の下にはっきりと見える。結構歩いたなぁ。砂防新道に同流すると一気に人は増える。登ってくる人たちも多く、すれ違いでは渋滞も。でも花は少なく、石の階段状に整備されたコールはいまいち魅力に欠ける。オオバミゾホオズキ、センジュガンピなどは初めて見ました。
メンバーの一人がガンガン下っていくものでとてもついていくこともできずに、大汗かいて別当出合の吊り橋に。なんとあれだけ元気に下って行ったひとりが吊り橋がこわい、絶対に揺らすなと。わからないものです。無事16時35分に到着。満員のバスに乗って市ノ瀬に戻りました。
今回のお花畑の花々は、別山高山植物その1、その2にまとめてみました。
どうぞ。