日 時:2015年10月24日 天候:晴れ
メンバー:みやけさん、おおとさん、やまもりさん、たかはし
コースタイム:岐阜県側夜叉が池登山口(標高780m)7:38-幽幻の滝8:43-昇竜の滝8:55-夜叉が池稜線9:15-夜叉が丸9:28-夜叉が池9:55/10:34-登山口11:47
花や実:こちらのファイル
今年の紅葉は平年より早いという情報にいらいらしながら、ようやく時間が少し作れて夜叉が池へ半日コース。
八草トンネルを抜けて岐阜県に入り、標識に従って夜叉が池方面へ。途中から一車線の狭い林道になりゆっくりと運転して、登山口の50台ほど収容できる駐車場に7時20分頃到着。7:38出発。既に標高は780mで、夜叉が池まで3kmの登山道をゆっくり紅葉を見ながら登ります。
夜叉が壁が次第に近づき、この辺りでは珍しい迫力のある光景に圧倒されます。ここまで上がってくると紅葉は少し遅かったようですが、いい感じ。途中にある幽幻の滝、昇竜の滝はともに雨不足で水量が乏しく、龍もかなりやせ細って、天には昇っていけないような気がしました。
がれた急斜面を登ると少しで、夜叉が池の稜線に到着。まず先に展望のきく夜叉が丸に登る。登るにつれヤブがひどくなり、朝露に濡れてピークに到着。夜叉が池の向こう三周ヶ岳、反対には滋賀と福井の県境の山々などよく見えます。三周ヶ岳に向かうグループもありますが、記録では大変なヤブが続くルートとのことです。
休憩の後、夜叉が池に下ってのんびり。森林管理署のパトロールの方にいろいろと教えて頂く。夜叉が池にはいわゆる「種の保存法」で保護対象となっているヤシャゲンゴロウの国内唯一の貴重な生息地。なお、保護されている国内希少野生動植物種は全○種で、昆虫では31種が指定。その多くは平成27年に指定だが、ヤシャゲンゴロウはヤンバルテナガコガネなどとともに法制定まもなく指定された貴重な種です。夜叉が池は酸性が強く普通の生物には住みにくい環境で、モリアオガエルも生息するがエサ不足でカエルに変態しないままオタマジャクシで一生を終える個体も少なくないとのこと、などなど。パトロールの方が、水際への侵入禁止ロープ内にある登山者の足跡を、「ゴミと一緒で足跡が少しでもあると、どんどん入ってくるから」と黙々と木の枝で足跡を消されている光景が印象的でした。
池の周りの木製の休憩スペースでゆっくりとした後、10時半過ぎから下山にかかります。まだ時間が早いのでどんどん登ってこられます。ここは、距離も標高差も手軽で家族にも大丈夫のいいコースです。
花々もいろいろ咲くようで違った季節にまた来ることとしよう。今回の花や実はこのPDFファイルでどうぞ。