長野県 唐松岳唐松沢dルンゼ 山スキー

その2 2017年5月4日

天候:晴れ

メンバー:おおとさん、やまもりさん、たかはし

コースタイム:八方池山荘8:18-第3ケルン9:11-唐松岳11:58/12:02ーエントリー地点12:15/34-無名沢出合1,380m地点13:25/40-八方池下2,010m地点15:14-第2ケルン15:20/15:37ーゴンドラ兎平駅16:06

 8年ぶりの唐松沢dルンゼ。

 ゴンドラには7時前から並び7時40分に乗車。リフト2本乗り継いで八方池山荘へ。

 GWでもありたくさんの登山者。ほとんどがツボ足。五竜や鹿島鑓、白馬三山の景色を楽しみながら登り、狭い尾根上では雪も一部で消えるので尾根下をトラバース気味に。最後はピッケルアイゼンで唐松山荘、そして山頂へ。

 剣岳などの展望が素晴らしい。風もなく穏やかな絶好の日和。dルンゼのエントリー地点まで下って、いよいよ滑走へ。見上げると唐松岳山頂に多くのギャラリーが。やや緊張。

 斜滑降で入り、いざdルンゼ滑降!

雪も緩み滑りやすく緊張感もすぐにとける。岩峰に囲まれた日本離れした景観は素晴らしいロケーション。デブリの後もさほど支障もなく通過でき、思い存分山スキーを満喫できます。先行者はdルンゼからは一人、本谷からは2人の様子。写真は何回も取り合い、足腰もかなりくたびれたころに、無名沢出合いに到着。標高差1,300mの大滑降。振り返るとはるか遠くに稜線が見える。

 ここから無名沢を緩やかに登ること、標高差600mと長いです。天気もいいしゆっくり高度を上げ、八方池下へ。さいわい無茶苦茶しんどいこともない。第2ケルンで再度滑走準備をして、八歩池山荘を経由し、ゴンドラ駅に。最後の兎平のコブ斜面がとても足腰にこたえました。

 やっぱり、dルンゼとってもいいコースです。

       

唐松岳(2,696m):唐松沢dルンゼ
-日本離れしたロケーションの唐松沢へ-

唐松沢 このロケーションに感動!

 今年のGW、選択したのは北アルプス唐松岳の唐松沢dルンゼ。
 4年前に来た時は稜線の烈風のため、dルンゼを断念したが、今回は申し分のない天気。
 他にはない素晴らしいロケーションの中、春山スキーを満喫。
 累積すると、本日の登りの標高差1,550m、滑りは2,000mでした。
 

日 時:2009年5月2日(土) 天 候:快晴
メンバー:ひじかたさん、やまもりさん、みやけさん、たかはし
コース・タイム:八方尾根ゴンドラ乗り場7:40-(ゴンドラ・リフト2本)-八方池山荘8:22-唐松山荘11:15/38-唐松岳山頂11:57/12:15-dルンゼエントリー地点12:30/12:55-標高1,400m無名沢出合13:42/14:00-八方尾根△2,000m稜線15:45/16:00-パノラマコース下16:45-17:13ゴンドラ下駐車場

 ゴンドラ、リフト2本を乗り継いだ後、八方池山荘からスキーを担ぎ、唐松岳を目指す。

 

 五龍岳と、奥に鹿島槍ケ岳 登行の尾根から中央に唐松岳、その右にdルンゼ

 

 そして、暖かい日差しの中、快調に歩を進め、12時前に稜線へ。続々と山屋が登ってきますが、スキーを担いでいるのは僕ら4人だけで、「どこを滑るんですか?」と。唐松山頂からは。立山・剣、そして毛勝連山の大展望がお迎え。

山頂からの剣・毛勝連山 dルンゼから望む唐松山頂、左に山荘

 

 さて、念願のdルンゼ滑降。4年越しの願いが叶いました。しかもこんないい条件に恵まれて。

稜線直下。 輝く太陽と青空と、岩と雪。 これぞ、春の山スキー!

 

 こんないいコースは久しぶりです。前回はどんよりとした曇り空でさえなかった景色も、今日は見事に輝いて。いい雪もあれば重い雪もあるが、そんなことお構いなしに楽しい。

唐松沢へ吸い込まれていく! あまりの素晴らしさに小躍りして滑る

 

 この唐松沢、長い長い。標高2,600mの稜線から標高差1,200mだが、水平距離が長い。次第に雪は重たくなって。不帰沢出合を経て、無名沢出合。ここから、標高差650m登行の最後の踏ん張りです。

遥か高くの遠くのdルンゼから唐松沢を満喫 再び、稜線めざし無名沢をシール登行

 

【記録】

 ゴンドラ乗り場には山屋は多いが、山スキーパーティーはボクたちだけみたいで、意外。兎平に着くと今年の少雪を見事に現すゲレンデ状況。何とか雪をかき集めて営業している状態。最上部のリフトは登山者だけでゲレンデスキー向けには営業していない。
 ここからスキーを担いで山頂までの標高差900mを登山者と相前後して登る。尾根上から左右に広がる北アルプスの大展望は見事で、特に五龍岳や鹿島槍ケ岳の北壁が聳立する光景は素晴らしい。

 山頂に12時前に到着。黒部川を挟んだ剣・立山連峰そして毛勝の連山の白い峰々に迎えられる。4年前の烈風吹きすさぶ山頂とはうって変わって、本当に春ウララの穏やかなピーク。真下にこれから滑るdルンゼが大きく広がり、何とかなりそうである。結局、ここまで来た山スキーヤーは他にはいず、山屋さんにどこを滑るんですかと問われる。

 dルンゼへの下りでは一箇所だけ急な雪壁がありピッケルをさして後向きに降りる。そして、dルンゼの雪庇がない北寄りからエントリーすべく滑降の準備。ここで、ヤッホー好きのメンバーがここでまた「ヤッホー、ヤッホー」と連呼。山頂や谷を挟んだ唐松山荘辺りにいた登山者を図らずも惹きつける。さあ、今シーズン初めての観客の中の滑降です。

 斜滑降でルンゼに入って、暖かい春の日差しに緩んだ急斜面を慎重にターンしていく。最上部は先日積もった雪が締まりきっておらずやや滑りにくい。流れた雪がごろごろと雪だるまのように転がっていく。しかし、次第にいい感じの雪になってきた。不帰三峰の急峻な岩場とその間の幾つかのルンゼが唐松沢に落ち込む光景は、日本離れしたロケーション。岩稜に挟まれた谷あいに歓声を上げながら快適にターンをきめていく。稜線直下の急斜面はだんだんと斜度を緩めながらもずっと先まで長く続いている。振り返ると、唐松沢が遥かに高くdルンゼにせり上がる。どこでもシャッターチャンス状態。

 唐松沢の標高1,400m地点で滑降から、無名沢のシール登行に切り替える。ここから下部は滝の高巻のあと、沢の渡渉が想定されその後二股までの林道歩きが待っている。今日のいい天気も考えると、しんどくてもここから八方尾根の稜線まで、標高差約650mの無名沢をのんびりと登ることとした。ここは斜度もゆるく、この春の日差しに包まれて、リズム良く快適に登っていける。先行の単独者がずっと先に見える。

 標高2,050mの八方尾根の稜線に1時間45分で到着。最後の滑降にかかる。八方池山荘を回り込み、最上部のゲレンデは営業停止で未整備の雪面を滑り、ひどく雪が少なく荒れた兎平ゲレンデを経て、パノラマコースのリフト1本分までで雪は全くなくなり、滑降終了。
 最後はセントラルコースをスキーを担いで枯れ草に足をとられながら30分で下り、ゴンドラ下の駐車場に着きました。

 ああ、しんど。でも、充実した山行でした。みみずくの湯で白馬三山を見ながら汗を流し、白馬飯店でたらふく頂いて、予想外にスムーズに中央高速経由で帰宅できました。

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