北アルプス 剣岳 早月尾根日帰り 標高差2,200mを楽しむ

日時:2015年9月12日(土) 天候:晴れ

メンバー:たかはし

コースタイム:馬場島駐車場5:12-登山口5:15-標高1,400m標識6:19-早月小屋8:10/24ー2,600m標識9:10-頂上(2,999m)10:31/11:02-早月小屋12:48/13:05-登山口15:33-馬場島駐車場15:36

早月尾根の高山植物(花や実)の写真はこちら。高山植物その1 高山植物その2

 天気予報と日程とを見較べてこの日しかないと、急きょ前夜発日帰りを決めて、馬場島へ。深夜0時50分頃に馬場島公共駐車場はほぼ満車。かろうじて1台分空いていて乾いたのどを潤してそこそこに就寝。空は満天の星で期待が持てそう。

 朝4時、もう既に出発している人たちもいて、準備して十分明るくなった5時12分に出発。結構、日帰りで楽しむ人たちが多いようです。でも、コースタイムで15時間ほどありそれなりの覚悟が要りますけど。登山口からはいきなり板で作られた階段状の急登。しばらくの頑張りで松尾平の平坦地を経て、さらに急登が。登山道脇にはいろいろと花が咲いているが撮影は帰りにゆっくりとすることとして上を目指します。左手には以前山スキーで2度越えたことのある大窓や、これも山スキーのいいコース猫又山が見えてくる。

 基本的に標高200m毎に標識が設置されていて、ペースの目安になります。でも必ずしも正確ではなく、特に標高1,600mは1,400mからすぐに着き、これは明らかにおかしい。比較的順調に高度を稼ぎ(途中、汗をぬぐった際にコンタクトがずれてあわてて元に戻したことを除いて…)、約3時間で標高差1,400mほど登って早月小屋に到着。

 早月小屋手前の好展望地で15分ほど休憩し、さあピークまであとひと踏ん張り。しばらくはまだ樹林の中を進んで、いよいよハイマツや岩稜もあらわれ高山らしくなってきた。2,800m標識あたりまでは厳しいコースもなく、その後鎖やボルトも設置されたコースもあるが、特に難しいところはない。気を付けて登れば大丈夫。さすがに疲れてきて足取りも重くなってくる。山頂近くの分岐標識も見えて、もうすぐだぁと思っていると、団体さんに追いつき、ここで想定外の休憩をさせてもらい、最後、比較的余裕をもって山頂に到着できました。馬場島登山口から5時間15分、登りごたえがありました。

 

 頂上は多くの登山者でにぎわう。主にヘルメットを被られた岩稜登攀組のようです。360度の大展望。頑張った甲斐がありました。目の前には剣沢が大きく広がり、薬師から黒部五郎、笠、ちょこっと槍、穂高。奥には乗鞍や御嶽も。さらに目を転じると、南アルプス、富士山もしっかり、そして八ヶ岳連山。もちろん後立山連峰は、蓮華岳から、針の木、爺、鹿島槍~白馬、朝日まで。奥には北信の山々も。もう大満足です。

 そのとき、白いものがふわふわと風に乗って飛んできた。なんだこれはと目を凝らすと、海を越え旅する蝶、「アサギマダラ」。風に小さな蝶々の体をゆらしながら、見事に剣岳山頂を越えていきました。何人かが気が付き、「あっ、アサギマダラ」という声が聞こえました。

 3,000mにわずか1m足らない2,999mの山頂で30分ほど、至福の時間を過ごしていよいよ下山に取り掛かる。「早月」の赤いペンキや分岐の標識柱に従い、早月尾根へ。別山尾根の岩稜には登下山する登山者の姿も見える。

 浮石もあり、登ってくる方に危なくないよう落石にも細心の注意がいる。帰りは残り少なくなった高山植物の花や既に赤く実をつけたナナカマドなど秋の訪れを写真に収めながらゆっくりと下ります。早月小屋では朝以上に青い空が一面に広がり、小窓尾根の岩稜や大きな猫又山、奥大日~大日岳などその光景に見とれます。

 早月小屋からもカメラを肩からぶら下げて、この際秋の花や木の実草の実を一揃い撮影しようと、ぼちぼち下山しました。だらだら長い、いや非常に長い標高差1,400mほどの下山コースですが、登山道の周りに目をやりながら、花を見つけては止まって、木の実を見つけては撮影してとの繰り返しで、これまで見たことのない花々もあって楽しく、下山もあまり苦になりませんでした。

 オヤマリンドウの控えめな咲き方、ミヤマウズラのユニークな花の形、オオバタケシマランの赤い実が並んださま、シラタマノキのその名の通りの白い実など、40種ほどの写真が撮れて、満足でした。(高山植物その1 高山植物その2

 でもカメラをぶら下げて急坂を下る際に、登山道の石にカメラをぶつけレンズのキャップが外れたことに、ちょっと下ってから気づき、探しに戻ったものの結局発見できないアクシデントは余計でした。

 松尾平まで戻り、久しぶりに視界が開けて振り返ると大窓がしっかり見え、以前の春山スキーで通過したことが思い出された。そして最後の急な階段状の道を下ると、ようやく馬場島の登山口に15時33分に着いた。下山は花の撮影やカメラのキャップ探しもあって約4時間30分とゆっくり目のコースタイムでした。

 もう一度剣岳の勇姿を見たいと、車で少し下の駐車場にある「剣岳」と書かれたでっかい石碑まで来るがガスが取れず、仕方なく帰ろうと道を下っていくと、早月川にかかる橋の上からしっかり剣岳を見ることができ、登山の余韻に浸りながら滋賀まで眠気を覚えることもなく帰ることができました。


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