毛勝山2,414m(富山県):西北尾根から往復

日時:2016年8月14日  天候:晴れ時々曇り

メンバー:みやけさん、やまもりさん、たかはし

コースタイム:片貝山荘上部の駐車場5:10-林道から登山道へ5:16-△1,479m7:16/27-モモアセ池9:06/21-頂上10:47/11:44-モモアセ池13:05/15-△1,479m14:30-駐車場16:05

 前夜は魚津市海岸にある道の駅で仮眠。深夜にもかかわらず、ペルセウス座流星群を見るためかたくさんの車で賑やか。朝、車で片貝山荘先の登り口まで移動。意外にも既に何台か止まってある。5時10分出発。ここは僧ヶ岳の登山口にもなっている。

 このコース、地元魚津の山岳会の人たちによって近年開かれたもので、距離は往復約12km、累積標高差は約1,800m超で、途中に小屋も水場もないタフなコースです。

 橋を渡って、車両止めのチェーンが張られた阿部木谷に向かう林道を登って、赤テープのある登山道入り口から山登りの開始。記録通り最初の標高差約300mは結構な急登。汗が噴き出す。所々トラロープがあって慎重に高度を稼ぎます。この長いコース上は笹や低木も切り取られて手入れはされており、ありがたいです。

 ようやく斜度もましになり尾根上を登っていくと、このルートにも杉の巨木があちこちにある。風や雪の影響で異様にねじれたりしている。左手には僧ヶ岳が大きく姿を現し、背後には魚津市街地と日本海もぼんやりとうかがえます。途中、追い抜いたり、抜かれたりして結局、この日の登山者は10人にも満たない静かな山旅となりました。でも目指す毛勝山頂はなかなか姿を見せません。

 樹林帯から草地が多くなると、まもなくモモアセ池に到着。イワイチョウやイワショウブ、キンレイカなどが咲き、いい雰囲気のところ。もう少し早いともっといろんな高山植物が咲き誇っていたことでしょう。

 

 小さいアップダウンを繰り返しながら高度を順調にあげて、途中、いろんな池塘も点在し開放的な尾根道の登りを楽しみます。クワガタの池はその名の通り形がクワガタに似ている。相変わらずガスがかかって、山頂は見え隠れしている。遠く後立山連峰も雲間に見え、白馬連山も顔を出す。ガレた最後の急登をあえぐと山頂へ。

 山頂からは期待通りに剣岳が黒くゴッツイ岩峰を雲の中からその姿を現している。その手前には毛勝三山のあと二つ、釜谷山、猫又山も峰を連ねて大きい。先着した方に聞くと、今ようやく剣岳が顔を出したようで、そのあとボク達が山頂から下山する手前まで展望を楽しませていただきました。ラッキーです。一瞬、後立山連峰の鹿島槍や爺ヶ岳の姿も。

ガスの合間の山々を楽しみながら、のんびりと山頂で時を過ごす。標高2,414mとはいえ、それにしても今日の日差しは強く熱い。

 

 ほぼ1時間、山頂で休憩した後下山します。

 頂上直下は落石注意。浮いた石が多く登りの人がいると危険です。急坂を過ぎると、高山植物の写真を撮りながらの下山。夏の花の盛りは過ぎていますが、所々の可憐な花々が癒してくれます。イワイチョウ、イワショウブ、ウサギギク、ミヤマリンドウ、ミヤマダイモンジソウ、コバイケイソウ、バイケイソウ、キンコウカ、モウセンゴケ、シモツケソウ、カライトソウ、オヤマリンドウ、アキノキリンソウ、カニコウモリ、モミジカラマツ、ミヤマホツツジ、シラタマノキ、オクモミジハグマ、ヤマアジサイ、コアジサイ、コメツツジ、そして昨年早月尾根で初めて見たものの名前が思い出せなかったミヤマウズラなどなど。熟したキイチゴもまずまずの味。

 ほぼガスの中の下山となりましたが、植物を楽しみながら4時間20分ほどで無事下山できました。

 体中汗まみれになったので、近くの北山鉱泉でお風呂につかって疲れをとり、お盆で混む北陸道をのんびり滋賀に帰りました。

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