高島トレイルその7 美浜町松屋~大日尾根~赤坂山~松屋

日時:2015年5月24日(日) 天候:晴れ

メンバー:やまもりさん、みやけさん、おおとさん、たかはし

コースタイム:岩谷登山口(280m)7:42-大日岳(750m)9:17-大日尾根分岐(840m)ー大御影山(950m)11:12/26-近江坂分岐(820m)11:55-抜土(570m)12:18-大谷山(814m)13:14-(途中お昼休憩)ー寒風(840m)14:12-赤坂山(824m)15:05/13-折戸谷登山口(330m)16:05

 高島トレイルも北半分も大御影山先の近江坂分岐~粟柄越のコースを残すのみとなり、まだ歩いてなくて、ブナ林が素晴らしいと聞く大日尾根を歩きたくて、美浜町松屋からの周回コースを設定しました。少し長そうだけれど、日も長い時期だし大丈夫でしょう。

 一台を折戸谷赤坂山登山口にデポして、松屋に戻り岩谷の三十三間山登山口から入山します。最初は沢に沿ってゆっくりと登り、尾根に取り付いてからは斜度を増してきて、予想外のいい天気の日差しに汗も流れます。サワフタギがあちこちに咲き、タニウツギのピンクもきれい。ただ、足元にはギンリョウソウがあるくらいで5月前半の春の花の賑わいはありません。でも、このコース、これからのブナ林がとっても素晴らしいです。

 ブナ散策で時間がかかったけれど、840mの大日尾根分岐に10時過ぎに着き、休憩。ブナの古木の中にはかわいらしいギンリョウソウが頭もたげている。大御影山へのコースも3回目だけれど、いつ来てもいいコース。アカショウビンのきれいな鳴き声が森の中に余韻を残しながら溶け込んでいきます。はじめて教えてもらいました。

 大御影の登りで今日初めて3人のパーティーに出会う。山頂も誰もいない。サラサドウダンの紅をさした小さな花がきれいです。近江坂分岐からは、高島トレイルでまだ未踏のコース。ここも原生林ではないけれどきれいなブナ林が続きます。だた地表面には、ここにも蕾をつけたハナヒリノキが群生。これはニホンジカの忌避植物。今回、コース上にはこのハナヒリノキのほか、最初からずっとたくさんのイワヒメワラビーこれもニホンジカの忌避植物ーが芽をだして、獣害による植生の貧相化がうかがわれます。大御影山から約380m下って抜土の林道に到着。

 標高570mの抜土から次のピーク大谷山(814m)まで登り返します。最初は急坂で周りにはコアジサイが一杯。もう少し時期が遅かったらきっと花に包まれて楽しいでしょう。ここで左足太ももがつる!水分の摂取不足なのか、運動不足なのか、水をがぶ飲みし、再度歩き出す。するとまた美しいブナ林が迎えてくれる。その景色に見とれていると、前から下ってきた女性は所属する山の会のメンバー。なんと今日5時過ぎに、愛発越から出発し明日は百里ケ岳まで行くという。恐れ入りました。

 稜線に出ると、強風でねじれた木々が多いコースにかわる。しばらくで次第に背の低い笹が多い草原になって、大谷山もすぐそこに。山頂には10人程度のパーティーが下山にかかり、その前方にもたくさんの登山者。山頂からの麓を望むと、マキノを代表する景観のメタセコイアの木々の影が水を張った田んぼに映っている。ただ風が強いので、お昼は寒風手前の広いところで、ノンアルで乾杯しラーメンをすする。

 粟柄越から赤坂山にも登って、今日のコースを振り返る。ブナ原生林が素晴らしかった大日尾根から大御影山、大谷山までがぐるっと一周よく見えます。はい、よく歩いてきました。

 再度粟柄越に戻り、美浜へ下ります。ここも古くからの道で、掘り込まれた道にはたくさんの落ち葉が積もってサクサクと音を立てて下っていくと、ブナ林からトチの大きな木木の多い林へ植生も変わる。いい雰囲気です。最後は杉の植林体を抜けるとデポした車のある登山口に戻りました。

 ここはお奨めのとてもいいコースです。ちと長いですが。

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