名称:岩村城(霧ヶ城)
所在地:岐阜県恵那市岩村町
標高:717m
比高:170m
築城・廃城
この城の創建は源頼朝の重臣加藤景簾が1185年(文治元年)に築いたといわれるが根拠となる資料がない。ただ、景簾を祖とする遠山頼景が1504年~1521年の永正年間の頃に居城として築城されたものと考えられている。
戦国時代には美濃、信濃、三河の国境に位置することから、武田信玄、織田信長などの争奪戦が繰り広げられた。1600年(慶長5年)の関ケ原の合戦の翌年、松平家兼が2万石で入封し、岩村藩が成立した。
岩村城は、山頂一帯に大規模な城郭が構えられ、その構造は本丸、二の丸、八幡曲輪、出丸、東曲輪、長局、帯曲輪などからなる。これらは1575年(天正3年)に長篠の合戦に勝利した信長が河尻秀隆をここに入れて整備され、さらに本能寺の変後に森長可の家臣各務兵庫が入って近世城郭として大改修したものと言われる。この城の特徴である本丸の6段石垣は、江戸時代後半に最初に築かれた最上段の石垣の崩壊を防ぐため、前面を押さえるように雛段状に石垣を積み上げ補強したものと考えられている。
探訪日:平成30年11月24日
中津川の苗木城から岩村城へ。
やはり想像通り、いやそれを上回る見事な山城でした。車で出丸まで行ける道もあるようですが、やはりちょっと長いけれど下から遺構を味わいながらじっくりと登るのがお薦めです。山麓の資料館でパンフレットを購入するとより興味深く探訪できます。
〇山麓から登りだす
〇霧ヶ井から菱櫓へ
〇六段石垣から本丸へ
〇本丸から埋門、西側の大石垣